ベルリン(ドイツ)
ドイツと言えば、まず思い浮かぶのはビールかもしれません。ドイツには多くのビールの醸造場があり、様々なビールが製造されています。またビールの値段は安く、気軽に買えることもあって、ドイツでは最も身近な飲み物と言えるでしょう。そんなビールを楽しめるイベントがベルリンで開催されています。それは「インターナショナル・ベルリン・ビールフェスティバル」。毎年夏に開催されるベルリン最大のビールを楽しめるお祭りです。
ビールフェスティバルが開催されるのはベルリン中心部。街の中心部をまっすぐに貫く大通りがありますが、それに沿って2キロにわたってビールを販売する屋台が並びます。2016年は記念すべき20回目の開催となり、2400種類のビールが販売されました。そこで楽しめるのはドイツのビールだけではありません。アジアやアフリカのビールも販売されます。そのため世界各国の様々なビールを楽しめるのです。
このフェスティバルで特徴となるのは、小さなジョッキが販売されており、それを使ってビールを買うことができること。お店もそのサイズに合わせたビールを手頃な価格で販売しています。最初にジョッキを買ってしまえば、ビールを買ってもお店にジョッキを返す必要はありません。それなので、飲みながら、お気に入りのビールを求めて先へと進むことができるのです。
私が会場で見つけたのはケルン地方で醸造されるビール「ケルシュ」。こちらのビールは軽くて飲みやすくグイグイいけます。次にデュンケルと呼ばれる褐色のビールに挑戦。こちらは濃い味で豊満な味を楽しむことができました。
最後に飲んだのは、少し邪道なサクランボビール。ビールというよりもカクテルのような味わいで、これならビールが苦手な人でも楽しめるかもしれません。
ビールを飲めば、何か一緒に食べるものが欲しくなってきます。もちろん様々な食べ物も販売されています。特に目につくのは肉料理。ドイツらしく豪快に焼かれた子豚が辺り一帯に香ばしい匂いを漂わせています。お馴染みの焼きソーセージも売られています。ビールに合わせてソーセージを食べれば、お腹も大満足。体の底からドイツを楽しんでいると実感できます。
こちらのイベントでは、会場の各所に小さなステージが設置されて様々なライブイベントが開催されています。ロックのコンサートステージでは、往年のヒット曲が歌われ、まるでロックのフェスティバルのような盛り上がりをみせています。他のステージではドイツの民謡が流れていて、その周りに見えるのは音楽に合わせて踊る人たちの姿。
このようにインターナショナル・ビール・フェスティバルでは、ビール、食事、そして音楽を満喫できます。もしベルリンでビール、そしてお祭りの雰囲気を楽しみたいなら、こちらのイベントは見逃すことはできません。日本では絶対に体験できないドイツならではの体験をぜひ楽しんでみて下さい。
投稿者:林清英 2008年よりベルリン在住。日本の大学で美術史を学んだ後に渡独。現在はドイツの文化を中心にした記事を執筆中。 ブログ:http://neu--gier.tumblr.com/
●開催データ | |
国名 | ドイツ |
都市名(地域名) | ベルリン |
イベント名(日本語) | インターナショナル・ベルリン・ビールフェスティバル |
イベント名(現地語) | Internationales Berliner Bierfestival |
開催時期(前回開催) | 毎年8月第1金曜、土曜、日曜日開催 2017年は8月4日(金)〜6日(日) |
初回開催年 | 1996年 |
来場者人数(規模感) | 約80万人 |
アクセス | 「ベルリン中央駅」よりSバーンで「アレクサンダープラッツ駅」、そこで地下鉄U5に乗り換えて「シュトラウスベルガープラッツ」下車 |
主催団体(名称) | PRÄSENTA GmbH |
公式ホームページ | http://www.bierfestival-berlin.de/ |
料金 | 無料(入場料) |
予約 | 必要なし |
知名度 | ★★★☆☆ |
おもしろ度 | ★★★☆☆ |
開催場所(主な会場) | Frankfurter Tor und dem Strausberger Platz |