ダーラナ地方・セーテル(スウェーデン)
スウェーデンの夏に行われる代表的なイベントといえば、ミッドサマー(夏至祭)やザリガニパーティー。しかし、楽しみはそれだけではありません!
男女問わず車好きが多いスウェーデン。特に50年代のアメリカ車を愛する人はとても多く、冬の間は車のメンテナンスを自分で行い、夏になると“サマーカー”としてクラシックカーを乗り回す人も珍しくないのです。
実は、夏になるとスウェーデン全土で“クラシックカー”関連イベントが頻繁に行われ、各地とも毎年多くの人で賑わっています。
スウェーデン中部、ダーラナ地方の小さな田舎町Säter(セーテル)という町でも毎年夏になると沢山のクラシックカーが集結します。ちなみに、この町には現在でも築400年以上という古い家や建物が数多く残っており、町の至る所で歴史を感じることが可能。古い建物とクラシックカーがとても似合っているのです。
クラシックカークルージングが行われ、町が最も賑やかになるのが“Nostalgidagarna i Säter”というイベント。このイベントは地元のノスタルジッククラブという団体により2002年に始まって以来、毎年7月中旬に3日間に渡り開催しています。
ノスタルジックデイズでは、連日約200台以上のクラシックカー・バイクパレード、音楽イベントや50年代服装コンテストが賑やかに行われ、街全体が1950年代のノスタルジーな雰囲気に様変わり!クラシックカーだけではなく、湖では50年代ボートの大興奮のレースが行われます。
そして、街の中心部では規模は小さいですがフリーマーケットが同時開催され、イベントの合間に掘り出し物を見つけることも可能!
夜になるとトラクターが街を巡廻し、中年の方だけではなく、若い男女も夜遅くまで楽しむことが出来ます。ちなみにイベントが開催される時期は1年のうち最も陽が長い時期なので白夜を満喫することが出来るのも醍醐味。
イベントを楽しめるのは、大人の男性や若者達だけではありません!町の中心部にある広場(Rådhustorget)には臨時遊園地も設置され、クラシックカーに興味のない小さな子供達も飽きずに遊ぶことが出来ます。
Säterという小さな街は人口約5,000人なのですが、ノスタルジックデイズ 期間中は沢山の人が集まり、普段は静かな町なのですが、一気に賑やかなフェスティバルの中心地に変貌!!
このノスタルジックデーには、美しいクラシックカーを一目見ようと、または自慢の車を披露しようと、多くの旧車愛好家達が毎年集まります。クラシックカーに興味が無くても、色鮮やかなクラシックカーに見惚れたり、大音量で走り抜けるトラクターを見て楽しい気分になります。
短い夏を存分に楽しむスウェーデン人の中に混じってクラシックカーのクルージングを見て楽しんだり、近くの公園に移動してライブ演奏を聞くのも良し、或いは静かに雰囲気を満喫するのも良いでしょう。観光地化されていないスウェーデンの田舎町で現地人に混ざってスウェーデンの短い夏を満喫出来るのも魅力的です。
ノスタルジックデーとだけあって、道行く人が50年代の服装をしていたり街を歩くだけでノスタルジーな気分になること間違いなし!
投稿者:KANAE.T 便利過ぎた東京生活を捨て2014年よりスウェーデン在住。現地のソーシャルワークを学ぶため福祉課や難民支援施設でインターンを経験。デザイン・アート、動物が大好き。 ツイッターアカウント: @Kang_Chang_B
●開催データ | |
国名 | スウェーデン |
都市名(地域名) | ダーラナ地方 |
イベント名(日本語) | ノスタルジックデイズ in Säter(セーテル) |
イベント名(現地語) | Nostalgidagarna I Säter |
開催時期(前回開催) | 毎年開催(2016年7月22~24日)、2017年は7月21日~23日開催予定↓ 南ダーラナイベント情報サイト(英語)で要チェック:http://www.visitdalarna.se/en/sodra-dalarna/sater/ |
初回開催年 | 2002年 |
来場者人数(規模感) | 計3日間:20,000~30,000人 |
アクセス | ストックホルム中央駅よりSJ(高速鉄道)にてSäter下車すぐ。(約2時間) |
主催団体(名称) | Nostalgic Club i Säter |
公式ホームページ | http://www.nostalgicclub.se/ |
料金 | 無料 |
予約 | 不要 |
知名度 | ★★★☆☆ |
おもしろ度 | ★★★★☆ |
開催場所(主な会場) | Radhustorget |
開催場所(住所) | Radhustorget, 783 30 Sater |