ロサンゼルス(アメリカ)
日本でもここ数年、乳がんの早期発見を応援する活動が各地で盛んになり始め、認知されるようになってきたかと思いますが、10月は「ピンクリボン月間」とも呼ばれ、毎年、世界各地でさまざまな「ピンクリボン活動」のイベントが企画されています。
10月に先駆けて、毎年9月の下旬に、ロサンゼルス郊外のオレンジカウンティーで、ピンクリボン団体取材の5キロマラソンイベントが開催されています。ここ5年ほど、続けて参加しているこのイベントを、今回(2017年開催)リポートして来たのでご紹介します。
動画:ロサンゼルス「ピンクリボン・ラン」の様子01
そもそもピンクリボン活動というのは、1980年代ごろ、アメリカの小さな町からスタートしたといわれているそうです。その後、10月の第3金曜日が「ナショナルマンモグラフィデー」に制定され、アメリカでは国を挙げて乳がんによる死亡率を減らそうと、さまざまな活動が各地で行われています。
この5キロマラソンイベントは、合わせて3つのレースが行われるのですが、私は午前7時15分スタートの一番最初のレースに参加。毎年、参加者は小さな子どもから大人まで、およそ2万人以上の人が集まっているのだそう。年々、参加人数は増えているように感じます。本気で走る人ももちろんいますが、多くの人はスタートからゴールまで歩きます。このレースの目的は、競争ではなく参加すること。そして、乳がんを自分ごととして捉え、検診を受けるという行動に移すこと、その重要性を伝えていくことに意義があります。
動画:ロサンゼルス「ピンクリボン・ラン」の様子02
メッセージが背中に刻まれたマントのようなものを羽織って参加する人、小さな赤ちゃんとベビーカーに乗せて一緒に参加する人、ペットにもピンクのコスチュームを着させて参加する人など、さまざまな人が集まっています。母娘、家族、友人など、たくさんの形の愛情と笑顔に包まれた光景を目にします。しかもこのイベント、ピンク色がカラーになっていますが、女性だけでなく、男性の姿も多数見受けられ、乳がんは家族や仲間で支え合うことの大切さが、このようなところからも伝わってきます。
https://youtu.be/Drly_CVBYN0
動画:ロサンゼルス「ピンクリボン・ラン」の様子02
私は個人的に乳がんを真剣に考える機会があったため、乳がんは早期に発見し、適切な治療を受ければ、命を救えるがんの中では珍しく死亡率の低いものだと知りました。アメリカでは現在、女性の8人に一人が乳がんになると言われており、日本では14人に一人というデータが発表されています。比べるとアメリカに比べて確率は低いと思えてしまいますが、乳がん検診の受診率は、アメリカの80%に対し日本は25%前後とかなり遅れを取っているのだそうです。
日本でももっとこのようなイベントが盛んになり、検診の受診率が増えるといいなと願っています。
投稿者:SOLO ビーチ、青空、パームツリーのカリフォルニアに憧れて19年前に渡米、ロサンゼルス郊外オレンジ・カウンティー在住のライターおよび編集者。エクササイズ、レストラン巡り、パーティー好き。趣味はサクソフォーン。
●開催データ | |
国名 | アメリカ |
都市名(地域名) | ロサンゼルス |
イベント名(日本語) | ピンクリボン・ラン |
イベント名(現地語) | Race for the Cure |
開催時期(前回開催) | 2017年9月24日(日) |
初回開催年 | 1991年 |
来場者人数(規模感) | 20,000人以上 |
アクセス | ディズニーランドから車で約20分 |
主催団体(名称) | Susan G. Komen Orange County |
公式ホームページ | http://komenoc.org/ |
料金 | $35〜(+ドネーション) |
予約 | 事前登録、及び当日登録も可 |
知名度 | ★★★☆☆ |
おもしろ度 | ★★☆☆☆ |
開催場所(主な会場) | Fashion Island – Pacific Life Insurance Company Building |
開催場所(住所) | 700 Newport Center Dr. Newport Beach CA 92660 |