魔法の世界へようこそ！「ヨーク・イルミネーション・フェスティバル」

ヨーク（イギリス）

イングランド北部に位置する城壁に囲まれた中世都市ヨークは、伝統美を誇る最も人気のある観光地の一つです。ヨーク市では、毎年10月に『ヨーク・イルミネーション・フェスティバル』が開催されます。
2016年は10月26日から29日まで開催され、ヨーク大聖堂内のライトアップの他は、全て無料で公開されました。

イルミネーション・フェスティバルというと、札幌雪まつりやキティランドのイルミ祭のように、一つの場所に様々なアトラクションが展示されているのかなと思いきや、多くのイルミネーションが市内の様々なロケーションに飾られていました。市の中心地街にあるヨーク大聖堂、トリニティ・カレッジ、シャンブルズ、国立鉄道博物館、ヨーク・セント・ジョン大学、セント・レオナルド病院を中心として、美しい色とりどりのイルミネーションが市街地一帯を幻想的な世界へと！また、世界でも有名なデザイナーが考案し、自ら装飾したイルミネーションがこのフェスティバルで初公開されました。その後、このデザインは、主要各国で紹介されるのだそうです。刷新的なデザインを誰よりも早く見ることができるヨーク・フェステバル。多くの人々を魅了しています。

次に、無料で楽しめる人気のイルミネーションを紹介します。

１、シャンブルズの 「Orbit」

シャンブルズの動くイルミネーション

シャンブルズは、中世の店の姿をそのまま残したユニークなショッピング通りとして人気があります。この通りを歩くと、頭上をカラフルなたくさんの光の渦がクルクルと動き回るのが見えました。マーケットの方向へ抜ける小さな空き地では、グリーンとピンクの光がいたずらにチカチカと頭上から足元まで駆け回ります。足で踏んづけてやろう！と大人までもお茶目にしてしまうシャンブルズの愉快なイルミネーション。ぜひ、ご覧ください。

マーケット・スクエアの動くイルミネーション

２、ヨーク・セント・ジョン大学の「Lumen」

ヨーク・セント・ジョン大学は、2007年にカレッジから大学に昇格したばかりの大学です。中心街から２０分ほど歩いたところに位置しています。ヨークの静かなストリートを美しい紅葉を味わいながら歩いていると、あっという間に大学に到着してしまいました。中庭には、大きな木々に囲まれた並木道があります。この並木道がピンク、グリーン、白、黄色、青といったカラフルな光でテクノロジカルに、しかもロマンチックに飾られていました。主要道路からでも眺望できます。

３、50羽のうさぎを探せ！「Bunny Trail」

50羽のうさぎのイルミネーションは、子どもたちの人気者！市街地の店舗やレストランなどの外壁に飾られました。50羽全てを探し当てるのは至難の業？ご心配なく。Bunny trail 用の地図が味方をしてくれます。さまざまな表情のうさぎに会えるのがとても楽しいですよ。

４、国立鉄道博物館　「Travelling Light」

国立鉄道博物館は、イギリスでも人気の高い博物館の一つです。ここ産業革命の国で代々使われた、蒸気機関車を含む電車がたくさん展示されています。なんと、日本の新幹線もここでみられるのです！さて、この日、博物館では、カラフルなライトが凄みのある展示物を一層雄大かつ幻想的にライトアップ！まるで、映画の世界にいるかのように感じさせてくれました。歴代使われた英国王室専用の特別電車やプルマンなどの有名電車に会える絶好の機会です。

５、ヨーク大聖堂とホリー・トリニティ教会「re Connecting re Creation」

カラフルなイルミネーションに照らされる教会

ヨーク大聖堂は、627年に木造で創設されました。現代のゴシックスタイルの建物になったのは12世紀の中頃と言われています。ホリー・トリニティ教会も中世の建物です。信徒席と素敵なステンドグラスに特徴があります。残念ながら、今回は大聖堂の中に入ることはできませんでしたが、写真でお楽しみください。

ヨークのオウセ河の夜景

『ヨーク・イルミネーション・フェステイバル』は、子どもから大人までを魔法の世界へ連れて行ってくれる、幻想的で楽しいフェスティバルです。伝統の国イギリスのヨークで秋の夜長を楽しんでみてはいかがでしょうか。

投稿者：ラッド順子

イギリス在住のライター。英国の大学院終了後、翻訳、通訳、語学教育に従事。ビジネス英語、イギリス文化やイギリス料理、日本文化等の面白くて役に立つ情報を多数執筆！英国サッカーと海外番組の「The X Files」が大好き。
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