チェンマイ(バンコク)
旧暦12月(新暦では10月から11月)の満月の夜、タイ全国ではロイクラトーンのお祭りが開催されます。このロイクラトーン祭りは4月に開催されるソンクラーン祭り(水かけ祭り)と並ぶタイの代表的なお祭りです。特にタイ北部チェンマイで行われるロイクラトーン祭りは別名「イーペン祭り」とも呼ばれ全国でも最大規模のロイクラトーン祭りとして人気です。
本来、ロイクラトーンとは水の神様に感謝を示すため、河や池に灯篭を流すという伝統行事なのですが、チェンマイのロイクラトーン祭では何故か、天上の仏陀への願いを篭めてコムローイと呼ばれるランタン(天燈、熱気球)を夜空に飛ばす「コムローイ祭り」が同時に行われます(実際にはこっちのほうがメイン)。
なんだかよく分からなくなってきますがこれも“マイペンライ精神(細かいことは気にしない)”のタイらしさということでしょうか。
近年ではチェンマイ郊外等に特設の会場を設置してコムローイを一斉に飛ばすという主に外国人旅行者向けのイベント(「イーペン・ランナー・インターナショナル」が特に有名)も幾つか催されています。一般の入場チケットでも値段が一万5千円程と高額にもかかわらず、予約・購入が難しいという人気ぶりのようです。
といっても、必ずしもこういったイベントに参加しなければコムローイを上げることが出来ないという訳ではありません。コムローイ祭りの当日(2018年は11月22日)の夜19時から翌日1時まで、チェンマイ市内でのコムローイ上げが許可されています。街中の路上あらゆる場所で手作り(?)のコムローイが販売され、これを買って自由に飛ばすことが出来ます。
打ち上げの場所としてはチェンマイ市内東部を流れるピン川周辺が人気です。ピン川に掛かる幾つかの橋の上は、地元のタイ人や旅行者等で超大混雑となります。各人が勝手にコムローイや花火を打ち上げているだけなのに妙な連帯感が感じられます。
庶民感覚でお祭りを楽しむには最高の場所です。川沿いに並ぶ屋台などで食べ物やお酒を買い込んで人混みの中を歩いていると、なんとなく日本のお祭りの雰囲気と重なるものを感じるかもしれません。
このピン川沿いへコムローイを上げに行く場合、特に子連れで行こうとする場合には、子どもの迷子には要注意です。あまりにも人が多いため、一瞬でも目を離せばすぐに迷子になってしまうと思います。迷子案内のアナウンスなども当然ありません。コムローイ上げに使用する火の扱いもあるため特に注意が必要です。
投稿者:もじゃ タイ在住7年目。タイ料理好き。屋台好き。酒好き。和食を全く必要としない、かなりタイ化した日本人(タイ語は全然話せないのですが)。街の路地裏を徘徊するのが趣味。基本的に単独行動派。現在、子育て奮闘中です。
●開催データ | |
国名 | タイ |
都市名(地域名) | チェンマイ |
イベント名(日本語) | コムローイ祭り |
イベント名(現地語) | Chiang Mai Yeepeng Festival |
開催時期(前回開催) | 新暦10月~11月 満月の夜 |
初回開催年 | 不明、外国人向けのイベントは2013年から |
来場者人数(規模感) | 多数 |
アクセス | チェンマイ市内ピン川周辺・チェンマイ市庁舎・ターペー門周辺。チェンマイ中心部からターペー門まではソンテウで約5~10分 |
主催団体(名称) | チェンマイ市、タイ政府官公庁 |
公式ホームページ | www.tourismchiangmai.org/en/home/ |
料金 | 市内ピン川沿い等は無料、外国人向けイベント「イーペン・ランナー・インターナショナル」は(4000~6000バーツ程度)、 |
予約 | 不要、「イーペン・ランナー。インターナショナル」等では必要 |
知名度 | ★★★★★ |
おもしろ度 | ★★★★★ |
開催場所(主な会場) | チェンマイ市内ピン川周辺・チェンマイ市庁舎・ターペー門周辺。「イーペン・ランナー・インターナショナル」はチェンマイ郊外メイジョー大学構内 |
開催場所(住所) | チェンマイ市内広域 |