ビーチとアートの不思議なコラボレーション！「スウェル スカルプチャー フェスティバル」

ゴールドコースト（オーストラリア）

今年（*2018年）に16回目の開催をむかえたSWELL SCULPTURE FESTIVAL。
オーストラリアの美しいビーチ10選にも選ばれたことのある、カランビンビーチで毎年9月に開催されている。

サーフィンスポットとしても有名なカランビンビーチ。

始まりは2002年。オージーのナターシャとカイリーの二人が4人の子供たちが一緒に遊んでいる様子を見て、誰もが新しいアート作品を創造できる、という考えを共有したことからこのプロジェクトが始まった。そこから大胆な発想とチャレンジ精神で「作品に触れられること」「アートを通して取り組む環境保護」をテーマに、16年間で累計来場者数26万人規模の屋外アートフェスティバルへと成長したのだ。

このイベントの魅力は何と言っても、ビーチとアートのコラボレーション！ゴールドコーストの青い海、白い砂浜、青い空に融合するようにアート作品が点在している光景を目にすると、まるで異次元にトリップしてしまったかのような錯覚に陥る。

チクチクしてハグできないクマというタイトル。かなりの大きさで確かにハグは無理かもしれない。

この作品を見た瞬間、本当に異次元に来てしまったかのような錯覚に陥ってしまった。地球外生命体のよう。

メタリックなディンゴ。オーストラリアの動物をモチーフにした作品も多い。

スーパーのショッピングカートで作られたゲート。永遠の過剰消費がテーマ。

青空を泳ぐ巨大なカイト（凧）は、メルボルン大学の建築学科の学生達の作品。

今年は55名のアーティスト達が手掛けた様々な彫刻などのアート作品が、約１㎞のビーチや遊歩道に展示されており、訪れた人々は裸足でビーチを散歩しながら、作品に触れたり、一緒に写真を撮ったり自由にアート鑑賞を楽しんでいた。

スチールのコーン型を横につなげた作品。コーンの中に砂を入れて下の穴から出てくるのを楽しむ子供達。

お父さんの上に乗って、円の中に顔が入るように撮ってーっ！と大騒ぎしながら記念撮影中の子供達。

作品を楽しみつつ、彫刻には敬意をはらい、登らないでね、との立て札が。

作品は夜にライトアップされ、遠くに見えるサーファーズパラダイスの夜景も楽しめる。朝日や夕日、時間帯により表情が変わる点も自然の中のアート作品ならではの見どころだろう。
また実際にそれらを創ったアーティストと、作品前でのトークタイムも設けられているので、なぜこのようなインスピレーションが生まれたのかなど、色々な質問をしたり、コミニュケーションをとるのも面白いかもしれない。英会話ができなくても、No worries(オージーの口癖、心配なし）のマインドでなんとなく通じ合えてしまうのが、気さくなオージーとこの環境の魅力なのでぜひ積極的にコミュニケーションを楽しんで欲しい。

そして展示されている作品は来場者の投票により、いくつかの賞が与えられ優秀者の作品はゴールドコーストのビーチサイドに常設展示されるという栄光が待っている。参加してみたい！という人は会場のINFO HUBで販売されているA$5のプログラムを買うと投票用紙が付いてくるので、お気に入りの作品があれば投票してみることをオススメする。

2018年度のプログラム。A$5で購入可能。アーティストの紹介や、会場マップ、投票用紙も含まれている。

その他アート鑑賞以外のプログラムには、来場者が参加型のプロから教わるワークショップも週末限定で開催されている。
例えば今年は子供向けには粘土で動物を作ったり、大人向けには彫刻マスターコース、展示品の絵を描くドローイングのワークショップなど。開催日時や参加費、申し込みはHPでチェックできる。

ワークショップの案内看板

9月は南半球のオーストラリアは夏に向かう時期。気温も高まり気持ちの良い晴天が続く。
太陽や風を感じながら、家族や恋人、友人と共にビーチでアート鑑賞をしながら過ごす時間は最高にリラックスしたひとときを与えてくれるだろう。

投稿者：YUKA
オーストラリアのゴールドコースト在住。海と旅が大好き！ビーチの目の前で暮らしながら、サーフィンやSUPを楽しむ日々。オーストラリアの日常や、旅で出会った素敵な風景をインスタにて発信中。
Instagram：https://www.instagram.com/eunka24/