マンハッタンだから意味がある。「プライド(ゲイ)パレード」

真夏のお祭りです

ニューヨーク [マンハッタン](アメリカ)

ゲイパレードは、LGBTパレード、レインボーパレードと呼ばれていましたが、最近はプライドパレードが一般的。世界様々な国、都市で行われていて、中でもブラジルのサンパウロで行われているパレードは300万人以上が参加し、世界最大のパレードとギネス記録になったとか。とても大きな経済効果で、サンパウロ市も大事なイベントとして準備に投資をしているそうです。ニューヨークのマンハッタンで行われるプライドパレード「ザ・マーチ」は規模こそ及びませんが、ニューヨークで行われるからこそ意味がある、世界から注目されるパレードなんです。

さまざまなプラカードを持って行進

さまざまなプラカードを持って行進

1969年、マンハッタンのグリニッジ・ヴィレッジの周辺にゲイバーがいくつかありました。当時米国ではまだ同性愛が違法だった時代で、証拠によっては拘束や罰金刑になりました。

グリニッジビレッジのストーンウォールイン

グリニッジビレッジのストーンウォールイン

6月28日の午前1時過ぎに「ストーンウォール・イン」というゲイバーに取り締まりが入り、暴動がおこったのが世界の同性愛者の運動の起点になったそうです。ちなみにこの建物はニューヨークの歴史的建造物に指定されていますが、今でも営業しています。

今でもバーとして営業しています

今でもバーとして営業しています

この事件の翌年に暴動発生1年を記念するデモをしたのが世界で起こっているプライド・パレードの始まりになっています。言わば、マンハッタンのプライドパレードは発祥の地なんですね。

ニューヨーク大学の人たちも

ニューヨーク大学の人たちも

このパレードが始まる1週間はプライド週間とうたわれ、様々なイベントがマンハッタンで展開されます。

メイシーズのショーウィンドー

メイシーズのショーウィンドー

経済効果を無視できないのか、デパートのショーウィンドーもプライドカラーのレインボーに様変わり! パレードは最終日の日曜正午に5番街の36ストリートを出発。様々な格好や仮装をした人々や山車などが音楽やプラカードとともに南下。

子供と一緒にパレード

子供と一緒にパレード

老若男女、子連れのカップル、警察官も!

弁護士も行進

弁護士も行進

有名な大企業の同性愛者と思われる人たちがおそろいのシャツを着て行進したり、医者だったり、弁護士だったり。クリストファー・ストリート53番地に残されているストーンウォール・インまでパレードします。

真夏のお祭りです

真夏のお祭りです

マンハッタンは沢山のパレードが行われますが、この熱気あふれたパレードを見ると、真夏だなぁて感じがします。

profile_honyorker投稿者:ホンヨーカー

香港に住んで10年。今は米国と半分ずつの生活です。面白い現地の情報をお届けしています。



 

●開催データ
国名 米国
都市名(地域名) ニューヨーク(マンハッタン)
イベント名(日本語) ザ・マーチ(ゲイ・プライドパレード
イベント名(現地語) The March (Gay Pride Parade)
開催時期(前回開催) 7月最終日曜日(2017/07/25・2018/07/24)
初回開催年 1970年
来場者人数(規模感) 行進参加者3万7千人(観覧した人は200万とも)
アクセス マンハッタン5番街36ストリートから南
主催団体(名称) Heritage of Pride, Inc.
公式ホームページ https://www.nycpride.org/
料金 無し
予約 無し
知名度 ★★★★☆
おもしろ度 ★★★★★
開催場所(主な会場) マンハッタン5番街を36ストリートから南へ行進(約3.2キロ)
開催場所(住所) 53 Christopher St, New York, NY 10014 (パレード終点)