ベルリン(ドイツ)
Lange Nacht der Museen (英:Long Night of Museums) または、「ベルリンミュージアムナイト」は2017年で20周年を迎えた恒例イベント。実に80か所以上のベルリン市内の文化施設が閉館時間を延長して午後6時から深夜2時まで一般公開し、様々な文化イベントを開催します。
今では世界中120都市以上で開催されているイベントですが、元はここ、ベルリンが発祥。1997年にたったの18か所の博物館から始まったこのイベントはドイツのカルチャーの中心であるベルリンの活性化につながる市民にとっても重要な恒例イベントの一つです。
インフォメーションポイントは街なかに3か所。ここで当日チケット購入も可能ですが、オンライン、または窓口での事前購入がお勧め!数週間前に購入すれば通常価格より6ユーロも割引(一般:18ユーロ)!学生なら割引価格10ユーロで購入できるので断然お得です。チケットは80カ所以上の参加施設への入場だけでなく、専用シャトルバス、さらにベルリン市内の公共交通機関(利用時間制限あり)の乗り降りが自由になります。
参加施設は、世界遺産にも登録されている博物館島のノイエス博物館などメジャーな施設から、LGBT博物館、スパイ博物館やニンニク博物館(?)などちょっと変わった施設もたくさん。まずはプログラムをゲットして気になった施設をチェックしてみましょう!
今回訪れた博物館の一つ、ドイツ歴史博物館。色とりどりにライトアップされた建物妖しく彩り、いつもとは違う雰囲気に心が躍ります。普段は厳かな雰囲気の博物館もすっかりパーティームード。バロック建築が美しいドイツ歴史博物館でコンテンポラリーミュージックを聴きながら、ドイツの歴史を蘇らせる7000以上の展示物を回り、ドイツの歴史を紐解いてみませんか?
今回は鎧や中世時代風の衣服などの試着体験イベントが開催されていました!この日は子供よりも大人が喜んでコスプレを楽しんでいる姿が目立ちました。
博物館島の後ろではインフォメーションポイントとともにフードトラックが並び、休憩できるエリアになっています。写真はキューバのソウルフード「レチョン」。お腹を満たし、次のラウンドへ!
訪れたのはDDR博物館。ベルリン観光でも最も有名な博物館の一つにもかかわらず在住歴2年未だに訪問したことがなかったので丁度いい機会。ここでは東西統合され今となっては、存在しない東ドイツの日常生活について学ぶことができます。シミュレーションや多角的に学ぶことができ、タイムスリップしたかのよう。
80か所もある参加施設、すべて回るのは不可能。事前に綿密なルート計画が必要です。
今回私は最後はプラネタリウムで博物館巡りで疲れた足を癒しつつ星の世界を覗くことに。なぜかピンクフロイドの音楽に合わせ星が踊り出し、マインドトリップしかけましたが、久しぶりのプラネタリウムに深夜2時にもかかわらずテンションが上がりました。
6時からノンストップで博物館を巡るのはかなり疲れますが、好奇心が刺激され、子供頃のワクワクが蘇るとても充実した体験になりました!
投稿者:yuca ドイツの大学院で世界の文化遺産保護の研究をしています。研究対象はメキシコの無形文化遺産など。ベルリンを拠点にライターとしても活動中。主にベルリンやメキシコの観光スポットやおすすめ情報をご紹介します!
●開催データ | |
国名 | ドイツ |
都市名(地域名) | ベルリン |
イベント名(日本語) | ミュージアムナイト |
イベント名(現地語) | Lange Nacht der Museen(Long Night of Museums) |
開催時期(前回開催) | 2017年8月19日(第20回) |
初回開催年 | 1992年 |
来場者人数(規模感) | 約3万人 |
アクセス | ベルリン市内約80か所(移動は公共交通機関または専用シャトルバス) |
主催団体(名称) | Kulturprojekte Berlin |
公式ホームページ | https://www.lange-nacht-der-museen.de/en/ |
料金 | 一般:18ユーロ (オンライン割引、学生割引等あり) |
予約 | なし(一部イベント等要確認) |
知名度 | ★★★★☆ |
おもしろ度 | ★★★★★ |
開催場所(主な会場) | Potsdamer Platz/Kulturforum 他80か所 |
開催場所(住所) | Matthäikirchplatz, 10785 Berlin |