ダーウィン➡アデレード(オーストラリア)
世界では最長のソーラーカーレースとされるこのレース「Bridgestone World Solar Challenge」は、オーストラリア大陸の北に位置するダーウィンから南に位置するアデレードまでの3000キロをソーラーカーで走りきるというものです。
動画:ゴールで停止した後にインタビューに向かう呉港高校の車とクルーたち
カテゴリーは①チャレンジャークラス:世界で一番速いソーラーカーを決める ②クルーザークラス:速さよりも実用性を競う ③アドベンチャークラス:順位よりも大会で走ることを楽しむ の三つに分かれています。過去、日本の学校では、チャレンジャークラスで東海大学が、クルーザークラスで工学院大学がいずれも3位以内に入った記録があります。
レースの内容としては3000kmを5~6日間かけて規定時間内までに走るというもの。一日のうちでも行動できる時間帯は朝8時から夕方5時までと決まっています。その所定の時間内にどれだけ遠くまで走って行かれるかが早いゴール到着への決め手となるわけです。
オーストラリア大陸内部は何もない砂漠のような状態。日が沈むと、車もそしてドライバーもその砂漠の中でのキャンプをするというサバイバルが日々続くのです。星が綺麗に見えるところですが、夜空が澄んでいる時ばかりではありません。2017年のレースでは、その砂漠状態の中で夜中の豪雨でキャンプ場から他の場所へと避難しなければならなくなったという事態にも。
走っている間も普通車ならば時速100キロの安定走行ができてもソーラーカーは常にその状態が保てるわけではありません。ソーラーカーのバッテリー蓄電となる太陽が雲に隠れることも。常に自然のご機嫌を見ながら進んで行くレース。天気予報で雲の流れを見ながら速度や距離を決めていくのです。
どんな苦難があったとしても出たからにはよいタイムを出したい、その想いはもちろん。でもゴールに入ってくる選手たちには順位と言うよりも無事に制限時間内に走り終えたという笑顔に充ち溢れます。そしてそれは一人ではなくチーム全員でゴールを勝ち取ったというのが伝わってきます。
このソーラーカーチャレンジは速く走る・楽しむということだけが目的ではありません。チームで一つのことをやり終えるということ、また地球温暖化が進む中、自然の光を生かしたソーラーカーは未来の地球に優しい車の開発へと繋げていくことも目的と言えるのです。
レースが終わった時はすでに2年後のレースのための車の準備が始まります。
動画:ゴールで停止した後にインタビューに向かうTEAM SONNENWAGEN AACHEN(ドイツ)の車とクルーたち
投稿者:さくら麻美 豪州で英語学校終了後、フォトグラフを学び、現在は日本のメディアや地元でのスポーツイベントでフォトグラファーとして活動中。その傍ら、日本からの研修学生のサポートや、更には人材育成を学び、コンサルタントとしての活動をスタート。また旅行ブログでオーストラリア事情を発信中 Facebook:https://www.facebook.com/ChieryCerry Instagram:https://www.instagram.com/sakura_photomuseum/
●開催データ | |
国名 | オーストラリア |
都市名(地域名) | ダーウィン(ノーザンテリトリー)➡南オーストラリア州アデレード |
イベント名(日本語) | ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ |
イベント名(現地語) | BRIDGESTONE WORLD SOLAR CHALLENGE |
開催時期(前回開催) | 2017年10月8日 ~15日 / 2019年日程未定 |
初回開催年 | 2007年 |
来場者人数(規模感) | 未公表 |
アクセス | アデレード |
協賛する団体 | ブリヂストン |
主催団体(名称) | South Australian Tourism Commission |
公式ホームページ | https://www.worldsolarchallenge.org/ |
料金 | 見学は無料 |
予約 | 見学には不要 |
知名度 | ★★☆☆☆ |
おもしろ度 | ★★★★☆ |
開催場所(主な会場) | スタート:Darwin Waterfront precinct ゴール:Adelaide victoria square |
開催場所(住所) | スタート:19B Kitchener Dr, Darwin City NT 0800 ゴール:Adelaide SA 5000 |