ウィーンの街に夢のようなスケートリンクが登場!市庁舎前広場の「氷の夢」

ウィーン市庁舎を背景にスケートを楽しむ

ウィーン(オーストリア)

ウィーンで一番のイベントスペース、ウィーン市庁舎前広場は、観光地の集まる旧市街のすぐ横ということもあり、8月は音楽映画フェスティバル、12月はクリスマスマーケットなど、一年中楽しいお祭りで賑わっています。

そんなウィーンを代表する広場に、冬の間巨大な仮設アイススケートリンクが作られます。現地人も観光客も、大人も子供も入り混じって、ロマンチックな雰囲気の中でウィンタースポーツを楽しむ素敵な空間になりますので、この期間ウィーンを訪れる方は要チェックです!

●ムード満点なスケートリンク

仮設とは思えないこの規模!二つの大きなリンクに、間をつなぐ細い林間コース。カーリングコースまで作られていて、とても特別なスケート体験ができます。

メインのスケートリンクでは、ハプスブルク時代に建てられたウィーン市庁舎がライトアップされ、現地人も観光客も入り混じってカジュアルにスケートを楽しんでいます。

市庁舎の足元にあるメインのスケートリンクは大人から子供まで大人気

市庁舎の足元にあるメインのスケートリンクは大人から子供まで大人気

サブのスケートリンクの背景には、由緒あるブルク劇場がどっしりと構えています。

ブルク劇場前のリンクでスケートを楽しむ人たち

ブルク劇場前のリンクでスケートを楽しむ人たち

二つのリンクをつなぐ林間コースは、公園の木立を縫うように作られていて、スリル満点です。一方通行なので衝突などの危険もなく、森の中のスケート気分を楽しむことができますよ。

公園の木の間を縫うように作られた、林間スケートコース

公園の木の間を縫うように作られた、林間スケートコース

専用のカーリングリンクは、昼間は子供の練習用リンクとして開放されています。夕方から夜にかけては、仕事帰りのウィーンっ子に人気。ネット予約が可能です。

カーリング専用のリンクは、仕事帰りの人たちで予約がいっぱい

カーリング専用のリンクは、仕事帰りの人たちで予約がいっぱい

●屋台やグルメの楽しみ

この市庁舎前広場には、屋台や休憩スペースも設けられ、スケートをしない人でも十分楽しめるようになっています。

二つのリンクの間にある休憩エリアも、広々としています。

二つのリンクの間にある休憩エリアも、広々としています。

夕方ここに集まって友達と一杯やりながら軽く食べる人も多いので、ちゃんとした食事からスナック、ドリンクまでウィーンの冬のグルメが楽しめます。

屋台では、ホットワイン(グリューワイン)から、軽食、甘いものまで種類も豊富。

屋台では、ホットワイン(グリューワイン)から、軽食、甘いものまで種類も豊富。

冬の代表的なお菓子クラプフェン。揚げパンの中にはアプリコットジャムやクリームなどが入っています。

冬の代表的なお菓子クラプフェン。揚げパンの中にはアプリコットジャムやクリームなどが入っています。

大きな魚を直火であぶっています。

大きな魚を直火であぶっています。

また、年によっては木造の仮設ヒュッテまで作られ、オーストリアの冬の風物詩はすべてここに集まっています。中は暖房が効いていて暖かく、食事も食べられるので、スケートの後で体を温めながら、友達とわいわいおしゃべりするのにピッタリです。

三角屋根のヒュッテまで仮設で作ってしまいました。

三角屋根のヒュッテまで仮設で作ってしまいました。

●突然思い立ってスケートしたいと思ったら・・

観光客に優しいウィーンですので、もちろん飛び入りでのスケートも大歓迎です。持ち物は、手袋、帽子、ジャケットなど、通常の冬の装備だけで十分です。

入場料は7.50ユーロ。チップ入りのカードで朝9時から夜10時まで滑り放題です。(カードのデポジットが+2ユーロ。)このようなゲートにカードをかざしてリンクに入ります。

回転バーの上の機械にチップをかざしてリンクに出入りします。

回転バーの上の機械にチップをかざしてリンクに出入りします。

また、スケートのレンタルサービスやロッカーもあるので、突然思い立って観光の途中に滑ることになっても大丈夫。もちろんマイスケート持ち込みもOKです。

だれでも気軽に、ふらっと滑ることができるように、十分なサービスが提供されていますので、安心して手ぶらで来てくださいね。

気軽にスケート靴を借りて、この景色を見ながら滑ってみましょう。

気軽にスケート靴を借りて、この景色を見ながら滑ってみましょう。

※価格は年によって異なります。

●「ウィーン氷の夢」まとめ

ウィーン人にも観光客にも大人気の街中のスケートリンク「ウィーン氷の夢」は、毎年1月中ごろから3月始めまで開催されています。

ロマンチックにライトアップされた、壮麗なハプスブルク時代の建物の間をすり抜けるスピード感は、まさに夢のようです!スケートを滑れる方はぜひ体験してみてください。スケートをしない方も、その独特の雰囲気と屋台のグルメを楽しみに、ぜひ覗いてみてくださいね。

 

ひょろ投稿者:ひょろ
オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。
ホームページ:「ウィーン・ミュージカル・ワールド」http://wienmusicalworld.com/
ブログ:「舞台はウィーン!」http://wienok.blog119.fc2.com/
●開催データ
国名 オーストリア
都市名(地域名) ウィーン
イベント名(日本語表記) ウィーン市庁舎前広場仮設スケートリンク「ウィーン氷の夢」
イベント名(現地語表記) Wiener Eistraum
開催時期 例年1月中ごろから3月始めまで。2018年は1月19日~3月4日
初回開催年 1996年
来場者人数(規模感) 45日間で約70万人
アクセス 地下鉄U1 Rathausplatz駅下車徒歩2分
主催する団体 Stadt Wien Marketing GmbH
公式ホームページURL https://www.wienereistraum.com/
料金 7.50EUR(2017年の料金。各種割引あり)
予約 不要(カーリングのみインターネット予約が必要)
知名度 ★★★★★
おもしろ度 スケートができれば★★★★★、できなければ★★★★☆
開催場所(主な会場) バツー洞窟
開催場所(住所) ウィーン市庁舎前広場 Wiener Rathausplatz