ハイドンゆかりの地で行われる音楽祭「ハイドンフェスティバル」へ行こう!

同じくハイドンホール(舞台側から)

ブルゲンランド州 アイゼンシュタット市(オーストリア)

ウィーンからローカルバスに乗り揺られること50分、目の前に現れてくる景色は、なだらかな丘一面のブドウ畑。見渡す限りのブドウ畑を眺めることさらに数分、オーストリア・ブルゲンランド州の州都アイゼンシュタット市が見えてきます。音楽の父と言われているハイドンが長年、エスターハージー家の宮廷音楽家として勤めたエスターハージー城がある街に到着します。実はこの辺りは1921年まではハンガリーの領地だったのです。そのため、ブルゲンランド州の北のほうはドイツ語とハンガリー語の標識があり現在でもたくさんのハンガリー人が住んでいます。

会場となるエスターハージー城(正面)

会場となるエスターハージー城(正面)

街中にお花が飾られて街全体がフェスティバルムード!

街中にお花が飾られて街全体がフェスティバルムード!

人口わずか1万4千人のバロックスタイルの小さな街、アイゼンシュタット市で毎年9月行われているのが、オーストリアを代表する音楽祭、通称”ハイドンフェスティバル”!!

10日~2週間ほどの短い音楽祭ですが、世界中から一流の音楽家たちがハイドンを演奏するためにやってきます。オーケストラ、室内楽、そしてソロ演奏。プログラムはもちろんハイドン!ハイドン好きにはたまらない音楽祭(オールハイドンのプログラムもありますが、ハイドン+他の作曲家というコンサートが多いです)。

ハイドンホール

ハイドンホール

同じくハイドンホール(舞台側から)

同じくハイドンホール(舞台側から)

会場となるのはハイドンが長年、宮廷音楽家として仕えたエスターハージー城のハイドンホール。17世紀後半、エスターハージー家侯爵パウル1世により作られたバロックスタイルの美しい宮殿とその中にあるコンサートホール。当時の人気フレスコ画家として引っ張りだこだったイタリア人のマルコポーロ・テンカッラにより描かれた壮大な天井フレスコ画を見ながら聴くハイドンはもう格別!当時の貴族になった気分!そして世界でも音響の良いコンサートホールとしても知られています。

600人収容のコンサートホールは毎年満席状態となりますのでチケットは要予約。コンサートは昼間の部は11時~。夜の部は19:30分からになります。服装は男女ともに軽めのフォーマルなスタイルが好ましいと思います。ドレスアップする必要はありません。演奏時間は休憩を入れて2時間~2時間半。夜はアイゼンシュタット⇒ウィーン行きのバスが少なくなるため、夜の部に来られる方はバスの時間を要チェック。もしくはタクシーを利用。

お城の前のワインバー&ショップ

お城の前のワインバー&ショップ

お店の中はこんな感じ。ブルゲンランド州のワインのみしかありません。

お店の中はこんな感じ。ブルゲンランド州のワインのみしかありません。

宮殿の前には二つ星レストランのHenrich(ヘンリッチ)そしてその隣にはブルゲンランド州のワインしか置いていないワインショップ&バーがありますので、コンサートの後や前に食事やワインなどを是非楽しんでください。

ハイドンワイン(赤)

ハイドンワイン(赤)

お勧めのワインはエスターハージー家が作っているハイドンワイン(赤)!ラベルはもちろんハイドン!お土産としてもお勧めです。レストランでもワインショップ&バーでもどちらにも置いてありますので是非お試しください。

アイゼンシュタット市のメイン通り。

アイゼンシュタット市のメイン通り。

同じくメイン通り。中世の時代からある古い建物。現在はパン屋さん。

同じくメイン通り。中世の時代からある古い建物。現在はパン屋さん。

9月オーストリアに来たらハイドンゆかりの街アイゼンシュタット市、そしてハンドンフェスティバルに足を運んでください。自然豊かなオーストリアの田舎と音楽祭、オーストリアの魅力がギュッと詰まった素敵な時間になると思います。(11時からのコンサートの会場はインペリアルホールで行われることが多いので注意。)

ハイドンが長年住んでいた家”ハイドンハウス”。一番手前の水色の建物。現在はハイドン美術館となっている。毎年3月から11月までの営業。冬期期間は休業なので注意。

ハイドンが長年住んでいた家”ハイドンハウス”。一番手前の水色の建物。現在はハイドン美術館となっている。毎年3月から11月までの営業。冬期期間は休業なので注意。

彼のおうちの中庭はこんな感じ。とても素敵な中庭です。現在はこの中庭でカフェができるようです

彼のおうちの中庭はこんな感じ。とても素敵な中庭です。現在はこの中庭でカフェができるようです

ハイドン教会。ハイドンが埋葬されている教会です。ハイドンはこの教会でミサのためにオルガンを演奏していました。(ハイドンフェスティバルの会場の一つ。ハイドンの教会音楽(ミサ曲)を聴くことができる。今年は2016年9月11日午前9時~のミサで演奏されます。もちろんミサなのでチケットはありません(無料)。今年の演目はハイドンが8番目に作曲したミサ曲、Mariazeller Messe)

ハイドン教会。ハイドンが埋葬されている教会です。ハイドンはこの教会でミサのためにオルガンを演奏していました。(ハイドンフェスティバルの会場の一つ。ハイドンの教会音楽(ミサ曲)を聴くことができる。今年は2016年9月11日午前9時~のミサで演奏されます。もちろんミサなのでチケットはありません(無料)。今年の演目はハイドンが8番目に作曲したミサ曲、Mariazeller Messe)

ソプラノMamaソプラノMama
投稿者:ソプラノMama

2011年よりオーストリア・ブルゲンランド州在住。聖歌隊で歌う3児のママ!


●開催データ
国名 オーストリア
都市名(地域名) ブルゲンランド州 アイゼンシュタット市
イベント名(日本語) ハイドン フェストシュピーレ アイゼンシュタット
イベント名(現地語) Haydn Festspiele Eisnestadt
開催時期(前回開催) 2016年度 9月8日~18日
初回開催年 1989年
来場者人数(規模感) 15000~20000人(600人収容のコンサートホール×10回のコンサート及び教会や周辺でのコンサートを含め。年により違う)
アクセス ウィーン中央駅から鉄道でWulkaprodersdorf(ヴルカプロダースドルフ)駅でEisenstadt方面の電車に乗り換え,Eisenstadt駅で下車(約1時間)。駅からEsterhazy城まで徒歩10分。もしくはSüdtiroler Plaztからポストバスで1時間20分(高速バスの場合は1時間弱)。N乗り場、200番のバスに乗りEisenstadt Esterhazystraßeで下車。Esterhazyの目の前に到着します。もしくはひとつ前のバス停 Eisenstadt Oberbergで降りバスの進行方向に歩くこと約2~3分で会場のEsterhazy城が見えてきます。
主催団体(名称) Haydn Festspiele Eisnestadt
公式ホームページ http://www.haydnfestival.at/haydn_de/
料金 コンサートチケット約30~93ユーロ。ただし教会で行われるもの(ハイドンのミサ曲等)は無料。
予約 チケットは要予約。インターネットでも購入可能。キャンセルチケットを当日購入できることもある。
知名度 ☆☆☆☆★
おもしろ度 ☆☆☆☆★
開催場所(主な会場) エスターハージー城のハイドンホール
開催場所(住所) Esterhazyplatz 5 7000 Eisenstad Austria