ケルン(ドイツ)
ドイツ各地で開かれる春のお祭りカーニバル、その中でも一番有名なのがケルンのカーニバルです。ケルンといえば?とドイツ人に聞くと、必ずケルン大聖堂とカーニバルという答えが返ってきます。
ドイツのカーニバルの起源は古くキリスト教の前まで遡り、病気が流行りや食べ物が不足しがちな暗くて寒い冬を追い払い、早く春を迎えようという意味で開かれていました。
カーニバルは特に南部ドイツの各地で祝われていますが、町を挙げて本格的に祝うのはケルンだけです。カーニバルの開始日は11月11日ですが、盛大なお祭りは春に一週間、2月~3月の間開かれます。主な祝い方は、仮装して飲み屋さんに行き、地元のビールであるケルシュを飲み、ケルンの方言のカーニバルの歌を所構わず歌います。
カーニバルは、木曜日に始まり、この日から最終日まで、期間中は、町中が伝統的なカーニバルのコスチュームやハロウィーンコスチュームを着た仮装集団で溢れかえります。この期間中は何でもあり。街中の主要地が歩行者天国になり、道端から電車の中どこもかしこもお祭りの場となります。
毎日仮装して集まってお酒を飲んで歌って踊るのがカーニバルですが、この期間中に抑えておくべきイベントがあります。
木曜日:カーニバル開始日
11時11分、Altermarkt(アルターマークト)でカーニバルの開催が宣言されます。祝日ではないので、人はそれほど多くはないかもしれませんが、初日なのでみんな張り切っています。この日から二日酔い三日酔いと、少し元気がなくなっていくのです。
土曜日:Geisterzug(ガイスターツーグ)。 夜に仮装して街中を練り歩くイベントです。ルートは事前に知らされており、楽器を持った集団や、火を使ったパフォーマンスをする集団など、毎年違ったテーマで祝われます。この日は仮装して、集団と一緒に街を歩いてみましょう
月曜日:Mosenmontag(ローゼンモンターク)パレード
この日は子供たちにとっては大事な日です。パレードはカーニバル協会が主催し、それぞれのカーニバル団体が伝統的なコスチュームを着てパレードを行い、見学者にお菓子や花を配ります。
ここで押さえておきたい単語
カメレ!と叫ぶとお菓子を投げてくれます
シュテュルースエ!と叫ぶと花がもらえます
ブッツイェ!と叫ぶとほっぺにキスをもらえます
火曜日:Nubbelverbrennung (ヌーベルフェアブレノング)人形を焼く日
カーニバルも終わりに近づく、火曜の夜、町の各地に用意された道端では人形に対して裁判が行われます。というのも、この期間中みんな飲んで騒いで恥ずかしい思いをしたのを人形のせいにして、人形を焼くというのが習慣です。炎を見つめながら、楽しかった一週間を振り返ります。
カーニバルの間は、みんなフレンドリーで、ドイツでは珍しく道で会った人誰とでも話ができるので、気さくな地元の人と多くの出会いがあるでしょう。しかし、ケルン市民がみんなそうであるかというと、そうでもありません。煩くて寝れない、電車や道が酔っ払いで溢れかえる日々が続くので、それに耐えられない人達は、早めに休暇を申請しておき、この時期町からでてきます。しかし、パーティー好きな人たちがドイツだけではなくヨーロッパの各地から集まります。
是非仮装してこのお祭り騒ぎを体験してみてください。でも飲み過ぎには注意です。
投稿者:タンジユカリ 2013年よりドイツ在住のライター。元フォトグラファー。今でも写真が大好きで写真はすべて自前。ヨーロッパ旅行の魅力を伝える記事を各メディア向けに書いています。 ブログ:http://deutzlife.com/ Instagram:https://www.instagram.com/yu.karitanji/
国名 | ドイツ |
都市名(地域名) | ケルン |
イベント名(日本語) | ケルンカーニバル |
イベント名(現地語) | Kölner Karnival |
開催時期(前回開催) | 毎年2月~3月 |
初回開催年 | |
来場者人数(規模感) | |
アクセス | 町全体 |
主催団体(名称) | ケルン市 |
公式ホームページ | https://koelnerkarneval.de/ |
料金 | 見学自由 |
予約 | 不要 |
知名度 | ★★★★★ |
おもしろ度 | ★★★★★ |
開催場所(主な会場) | Altermarkt(アルターマークト)*カーニバルの開催宣言が行なわれる場所 |
開催場所(住所) | 市街各所 |