アデレード(オーストラリア)
ワインと言えばフランスを始めとするヨーロッパのワインが有名ですが、こちら南半球にも美味しいワインの国があります。
それが私の住んでいるオーストラリア。大陸の約4割が砂漠という国で、南下すればするほど乾燥地帯となります。またオーストラリアは丘が多く、それらの地形を利用して造られているものの一つがブドウです。そして、そのブドウは多くがワインとなっていきます。特に南側に位置する私の住んでいる南オーストラリア州は広大なワイナリーが数多く、各種イベントでは多くのワインメーカーがスポンサーとなりフェスティバルを盛り上げます。
また食文化においてのオーストラリアは、色々な国からの移民者によって作られているもの。国自体の歴史が150年と浅く、色々な国の影響を受けオーストラリアのカルチャーや味の基本ともなっています。それゆえに「オーストラリア料理って何ですか?」と聞かれてもそれがなかなか答えられない理由が実はそこにあります。
さて、そんなワインと食文化の背景を持つオーストラリア。その中でも、私の住んでいる南オーストラリア州ではテイスティング・オーストラリアというワインと食文化のフェスティバルが最近人気になり始めています。今から約10年ほど前から2年に一度の食とワインを愛する人のフェスティバルでスタート。
ソーシャルメディアなどの普及によりさらに食とワイン文化が一般にも広がり2016年からは毎年のイベントとして定着することなりました。
メインとなるタウン・スクエアでは、毎日無料の常設展やメイン・ステージでは、有名なシェフや料理に携わる人々のトークショーが行われます。「これからのワイン製造を更に活性化させるには?次の世代に繋げていくためには?」「高齢者の食事や栄養」「オーストラリア・ネイティブフードとは?」など世代を超えての話には多くの視聴者が耳を傾け、また考える機会も持たせてくれたようでした。
アデレード・ヒルズ、バロッサバレー、クレアバレー、カンガルーアイランドを始めとする多くのワイナリーを紹介するためのブースも。ワインだけではなく、オリーブやチーズなども生産しているワイン工場も多くそれらを実際、試飲することもできます。
このイベントでは海外からもスピーカーを呼んでのイベントも開催、Matt Orlando氏(コペンハーゲン)・Josey Bake氏(サンフランシスコ)が彼らのお料理を披露してくれる一面も。その他にも地元からは、マスターズ・シェフ(オーストラリアで有名な料理番組)で1位を取得してきたシェフたちを含め約20人の現役シェフによる一般家庭でも気軽にできる料理を実践してくれます。ここで紹介されたレシピはイベントのウェブ上でもダウンロードすることができるので実際に作ってみることも可能。
毎日、私たちの生活に必ず必要な食生活、その必要性や何が大事なのかを改めて考えるきっかけとなるフェスティバルです。
投稿者:さくら麻美 豪州で英語学校終了後、フォトグラフを学び、現在は日本のメディアや地元でのスポーツイベントでフォトグラファーとして活動中。その傍ら、日本からの研修学生のサポートや、更には人材育成を学び、コンサルタントとしての活動をスタート。また旅行ブログでオーストラリア事情を発信中 Facebook:https://www.facebook.com/ChieryCerry Instagram:https://www.instagram.com/sakura_photomuseum/
●開催データ | |
国名 | オーストラリア |
都市名(地域名) | 南オーストラリア州・州都 アデレード |
イベント名(日本語) | テイスティング・オーストラリア |
イベント名(現地語) | Tasting Australia |
開催時期(前回開催) | 2016年5月1~8日 |
初回開催年 | 1997年 |
来場者人数(規模感) | 不明 |
アクセス | シドニーから飛行機で約2時間、アデレード空港から開催地アデレード市内地までは車で約15分 |
主催団体(名称) | 南オーストラリア州 |
公式ホームページ | http://www.tastingaustralia.com.au/en |
料金 | イベントを見学するのは無料 |
予約 | 予約は不要、ただし開催期間中は宿泊施設が混むことが予想される |
知名度 | ★★★☆☆ |
おもしろ度 | ★★★★☆ |
開催場所(主な会場) | アデレード市内ヴィクトリア・スクエア |
開催場所(住所) | Victoria Square Arcade, Adelaide SA |