コペンハーゲン市内が虹色に染まる、LGBTの祭典ここにあり！「コペンハーゲンプライド」

コペンハーゲン（デンマーク）

コペンハーゲンはゲイフレンドリーの街だと人は言います。デンマークは１９８９年に世界でいち早く登録パートナーシップ法が成立し、同性婚が認められた国。そのためか、コペンハーゲン市民のLGBTの人たちを受け入れる姿勢には寛容さが感じられます。そしてそれを象徴するかのように繰り広げられるLGBTのパレード、Copenhagen Pride は毎年大きな盛り上がりをみせています。

パレードトラックに乗る参加者たち

もともとは１９９６年にLGBTの周辺環境や待遇の改善を要求するために始められたパレードですが、今や一般市民も関心を持ち、一緒に楽しめるイベントになっています。２０１６年のパレードへの参加者は３万人、見物者は１０万人を超え、スポンサーの数は６５にものぼりました。

様々な国から参加者が

また、協賛店（例えばセブンイレブン）でレインボーカラーのアームバンドを５０DKKで購入すれば、個人も気軽にスポンサーになることができます。しかもお得な特典付き！例えばセブンイレブンではコーヒーとドーナツのセットが２０DKKで購入できますし、チボリ公園も入場料が１１０DKKから７８DKK、1日乗り放題パスが２２０DKKから１５５DKKと、かなりお得になっています。

盛り上がる男たち

パレードではLGBTの人々が思い思いの派手な格好で、これまた派手にデコレーションされた車やトラックに乗り込み、市内を練り歩きます。そのド派手な格好で楽しそうに盛り上がっている姿を見ていると、こちらもどんどん楽しくなってきてしまいます。LGBTでいることが羨ましくなってしまうくらいに、彼らは人生を楽しんでいる、そんな感じが伝わってきます。

出発前の参加者たち

パレードはFrederiksberg の市庁舎からコペンハーゲン市庁舎までの３.９kmを２時間かけて行われます。スタートは１３時。スタート地点から彼らについて一緒に歩くのもいいですが、コペンハーゲン中央駅前に広がる通り Vesterbrogade 沿いのカフェで昼食ついでにビールを飲みながら見物するのが、全参加者の盛り上がりを見られておススメです。裏技としては、午前１０時ころから続々とスタート地点に参加者が集まりだすので、そこで参加者と交流したり、凝ったデコレーションの車をゆっくり見物するのもいいでしょう。

街中が虹色に。パン屋さんで売られていたレインボースイーツ

パレードは土曜日の１日のみですが、通常はその前の木曜日から日曜日まで様々なイベントが市内各地で開催されます。LGBTに関するディスカッションから、音楽やエンターテイメントが楽しめる空間まで、市内が虹色に染まる４日間です。ぜひ一度、デンマークの寛容で自由な空気に触れてみてはいかがでしょうか。

シティバイクのサドルも虹に染まる

救急車もさりげなくレインボー

投稿者：さわまど
デンマーク在住。長年の海外住まいを生かして、現地の生きた情報を提供していきます。