話題のシェフやレストランがコペンハーゲンに大集合！クッキング＆フードフェスティバル

コペンハーゲン（デンマーク）

今や世界的な名声を手にしたレストランNOMA。その出現によってデンマークのフードシーンは大きな変化を遂げています。国内外で修行した料理人たちがガストロノミーレストランを続々とオープン。また、コペンハーゲン市内には、気軽に味わえるリーズナブルなレストランも増え、デンマークの食文化を盛り上げています。2015年に初めて出版された北欧版ミシュランガイドは、その隆盛を象徴していると言えるでしょう。
今回ご紹介するCopenhagen Cooking & Food Festivalは、そんなデンマークのフードシーンが凝縮されたイベントです。デンマーク国内外問わず、話題のシェフやレストランがコペンハーゲンに集まり、市内各地で催しを繰り広げる10日間。普段はなかなか味わえない料理を楽しめたり、旬の食材を手にできたり、親子連れでも楽しめたり、と多種多様です。中には無料で参加できるものもあるので、気軽に参加することができますよ。

天気のいい日はテラス席が大盛況

2017年は8月18〜27日に開催されました。期間中は、Nørreport駅近くにあるマーケットの広場（Israels Plads）に常設のイベントブースが設けられ、テラス席でビールやワイン、デンマークの食材を味わうことができるようになっていました。

また、日替わりの催し物や産直販売も行われるので、まずはイベントの全体像をつかむためにも、この場所へ立ち寄るのがいいでしょう。

生産者によるトマトの直売

8月21日にこのエリアで開かれたのは、なんと「ホットドッグ世界一選手権」（非公式）です。デンマーク人のソウルフードとも言えるホットドッグをデンマークやアメリカ、日本、果てはグリーンランドまで7カ国のシェフがオリジナルにアレンジ。どれが一番かを決める催しです。もちろん一般客も実際にホットドッグを購入することができ、大盛り上がり。

人だかりのホットドッグブース

デンマーク人シェフによるホットドッグ

そしてなんとチャンピオンに輝いたのは、大阪で焼き鳥屋「市松」を経営する武田英人氏！並み居るシェフを打ち負かした姿は印象的でした。
また、このイベントの最大の催しは、ミシュランスターシェフ3人の競演による特別ディナー。シェフはデンマーク3つ星シェフRasmus Kofoed氏、フランス3つ星シェフAnne Sophie-Pic氏、アメリカ2つ星シェフDominique Crenn氏という蒼々たるもの。料金は3600krと、こちらもセレブな価格ですが、たった1日しか体験できない特別な料理に、参加者は舌鼓を打ったようです。
そしてイベント最終日を飾るのが、デンマーク国内の「今年の一皿」と決める催し、Årets Ret。

Årets Retの会場

「大地」「海」「チーズ＆スウィーツ」の3つのカテゴリーでそれぞれ選ばれた5人のシェフが、自慢の一皿を披露。

チーズ＆スウィーツ部門のチャンピオン

NOMAのシェフによる「海」部門の皿

審査員の実食のもと、優勝者を決めるというもの。この催しが面白いのは、テレビ「料理の鉄人」のようにシェフが実際に料理する場面を見られるところです。しかも無料。有名シェフの技術を目の当たりにできる、滅多にないチャンスです。2017年はNOMAのシェフRené Retzepi氏も参加し、非常に盛り上がっていました。

動画：Retzepi氏の実演の様子

これ以外にも、本当に様々な催しが企画され、グルメな人にはとても忙しい10日間。2018年もまた開催が予定されているので、どんな催しがアナウンスされるのか楽しみですね。
今や世界の食の中心地となりつつあるコペンハーゲンで、新ノルディックキュイジーヌの今を体感できるチャンスです！ぜひ訪れてみてくださいね。

投稿者：さわまど
デンマーク在住。レストランやカフェ巡り、北欧アンティーク集めの趣味を生かし、現地ならではの生の情報をお届けします。現在、デンマーク情報ブログを主催し、グルメ情報やイベント、観光情報を日々更新中。
ブログ：http://lifehackdenmark.com
Instagram：http://instagram.com/herethere_dk