カレ(Calais)(フランス)
2年に1度、フランス北部の港町カレで開かれていたFeux d’Hiver(フゥ・ディヴェール) (冬の火まつり)。2009年の開催を最後に、8年中止されていましたが、とうとう、今年2017年復活することが決まりました!開催日は以前と同じく12月27日から大晦日の夜更けまで5日間。
イベント会場は、カレ国立劇場ル・シャネル(Le Channel, scène nationale)。シャネルは、カレの港が面している英仏海峡を指す英語Channelのフランス語読みです。カレは、ヨーロッパ大陸からイギリスにつながるユーロトンネルがあることでも知られています。またドーヴァー行きのフェリーも出ており、フランスの中で、イギリスに最も近い町です。そのことを意識した命名と言えます。
ル・シャネルのある場所は、元食肉処理場の広い土地。1年がかりの工事により、イベント会場として生まれ変わりました。
敷地内には、複数の建物があり、屋内、屋外両方でさまざまなパフォーマンスが予定されています。冬の火まつり開催中、毎朝7時半から始まるイベントは、マジックショー、劇、ミニ遊園地、サーカス、ダンス、音楽、ユーモアショーなど、ジャンルもさまざま。予約の要る有料のものでも、3.5ユーロ~7ユーロとリーズナブルですし、無料で参加できるものも少なくありません。
正午から14時15分、18時から20時15分は、ストリートフードも展開され、にぎやかな食事タイムとなります。
「冬の火」という名前通り、炎や明かりをテーマにしたパフォーマンスも必見です。たとえば、毎日16時45分には、屋外に炎がともされ、ボールや円などを描き、幻想的な雰囲気を醸し出します。
また、予約なし無料で入れるシャピトーでは、毎日18時1分から、光を使った曲芸が鑑賞できます。
もちろん、花火も忘れてはなりません!毎晩19時5分は、花火ショーが開かれます。
当然ながら、一番の盛り上がりは、大晦日の夜となります。嬉しいことに、21時半以降は入場無料で、明け方まで、大きな年越しパーティへとなだれ込みます。
0時前には参加者全員にろうそくが配られ、それを手に手にカウントダウン!
0時1分からは再び花火が打ち上げられます。それが終われば、ダンシングタイム!0時15分から、アコーデオンの奏でるジプシーワルツを始め、世界の音楽が演奏され、3時過ぎまで踊りに踊る時間となります。
明るく陽気な年越し祭、カレの「冬の火」。これぞ祭!というムードを楽しめること請け合いです。
↓2009年に開催された「冬の火まつり」の動画はこちら(ビデオ制作:Pénélope Michel & Nicolas Devos)
投稿者:冠ゆき 山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。 Twitter: https://twitter.com/KanmuriYuki Instagram: https://www.instagram.com/kanmuriyuki/ Facebook:https://www.facebook.com/KanmuriYuki
●開催データ | |
国名 | フランス |
都市名(地域名) | カレ Calais |
イベント名(日本語) | 冬の火まつり |
イベント名(現地語) | Feux d’hiver |
開催時期(前回開催) | 2017年12月27日―31日(前回開催は、2009年12月27日―31日) |
初回開催年 | 1999年 |
来場者人数(規模感) | 3万人(2007年の数字) |
アクセス | LilleからCalaisまでフランス国鉄で約1時間20分。駅から徒歩約20分。 |
主催団体(名称) | Le Channel, scène Nationale |
公式ホームページ | http://lechannel.fr/fr/evenement/feux-dhiver/ |
料金 | イベントにより無料~25ユーロまで |
予約 | 有料イベントは予約要、予約なしでも参加可 |
知名度 | ★★★☆☆ |
おもしろ度 | ★★★★☆ |
開催場所(主な会場) | Le Channel, scène Nationale |
開催場所(住所) | 173 Boulevard Gambetta 62102 Calais |