パリ(フランス)
フランスではアートが文化として深く浸透しています。新しいものを生み出す力、創造性を養うことに常に貪欲なのです。そんな彼等の才能を見られるイベントが、『PARIS DESIGN WEEK(パリ・デザインウィーク)』。
業界関係者だけに開かれるデザイン・インテリアの展示会『Maison et Objet(メゾン・エ・オブジェ)』の関連イベントとして2014年にスタートしました。約300団体が参加し、一般人、もちろん観光客でも街をあげてのこのイベントに参加することができます。参加前に登録などは不要で、参加費もかかりません。
2016年は9月3日〜10日に開催され、パリ市内のブティック、ギャラリー、美術館、学校や特設会場など約120ヶ所で最新デザインのインテリアやアートの特別展示が行われました。どのエリア、どの住所で何時に開催されるのかは公式ホームページや、街中で手に入れることのできるパンフレットに記載されています。
開始時間は毎年、ブティックの閉店に合わせて19時〜。店を閉めると同時に店の奥から展示用のオブジェなどの作品を並び始め、ギャルソン風のバーテンダーがシャンパンやカクテルなどを配り始めます。ドリンクを頂きながら、ゆっくり館内を歩き回り、デザイン性に富んだ最新トレンドに触れてみてください。
パリはエリアによって特色が異なります。インテリアや古風なアート作品が好みの人はサン・ジェルマン・デ・プレ地区へ。パリで最初に栄えたエリアとして知られるここには、クラシックな街並みの中に古き良き雰囲気が残っていて、多くのギャラリーや美術館が軒を連ねています。また、パリ屈指の高級住宅街でもあり、目利きのあるパリジャンが通う豪華でシックなインテリアショップも多いのです。イベント開催中は地元のアーティストが多く集まり、ワイン片手にデザインについて会話している姿が見られますよ。
若手デザイナーの新進気鋭な才能に興味のある人はマレ地区やバスティーユ地区がオススメ。フランスだけでなく、ヨーロッパ各国、アメリカ、アジアのクリエイターも多く出展し、斬新でユニークな作品が多く見られます。
街全体が美術館と化す、このイベント。作品を楽しむだけでなく、訪れているクリエイターや業界関係者を観察するのも楽しみの一つ。アートの街パリで、最新デザインを味わってみては?
投稿者:ELIE INOUE NYでファッションライターとして3年の経験を積んだのち、パリに拠点を移す。ファッション、アート、映画などクリエイターへの取材を通して”今のパリ”を発信中。 インスタグラム:https://www.instagram.com/elieinoue/
●開催データ | |
国名 | フランス |
都市名(地域名) | パリ |
イベント名(日本語) | パリ デザイン ウィーク |
イベント名(現地語) | PARIS DESIGN WEEK |
開催時期(前回開催) | 2016年9月3日〜10日、2017年は9月8日~16日開催 |
初回開催年 | 2014年 |
来場者人数(規模感) | 100,000人 |
アクセス | 地下鉄利用 |
主催団体(名称) | SAFI |
公式ホームページ | http://www.maison-objet.com/fr/paris-design-week |
料金 | 無料 |
予約 | 不要 |
知名度 | ★★★★★ |
おもしろ度 | ★★★★★ |
開催場所(主な会場) | Now! Le Off. |
開催場所(住所) | 34 quai d’Austerlitz 75013 Paris – France |