火の龍が舞う!!1世紀以上続く香港伝統のお祭り「ファイヤー ドラゴン ダンス」

龍が踊ります

香港(中国)

香港には長く続くお祭りが多いのですが、そのひとつが香港島の大坑(タイハン)地区で行われる「ファイヤー・ドラゴン・ダンス(舞火龍)」です。

ランタンとともにやってきます

ランタンとともにやってきます

19世紀、もともとは小さな漁村だったこのエリアに疫病が流行した際、中秋節の間に火の舞を踊って追い払えと村の長老にお告げがあったとか。そしてその通りにすると疫病が無くなったそう。それから130年以上も続いている伝統行事です。

担ぐ人はどこか誇らしげ

担ぐ人はどこか誇らしげ

地元の人に教えてもらい、興味本位で見に行きました。場所は香港島の商業の中心、銅鑼湾(コーズウェイベイ)駅から一駅の天后(ティンハウ)駅。そこから海を背にして山の方に南下すること7-8分。左手に低層の建物が並ぶタイハン地区があります。この地区は古い建物をリノベーションしたおしゃれなカフェやバーが並ぶ流行スポットでもあります。裏原宿みたいな感じでしょうか。

龍が踊ります

龍が踊ります

その浣紗街(ウンシャ通り)が観覧スポット。

周りについているのは線香!

周りについているのは線香!

沿道にはバリケードが並んでいます。やがてシンバルと太鼓のけたたましい音とともに光ったものが近づいてきます。

結構火の粉が飛んできます

結構火の粉が飛んできます

それがなんと線香をつけた龍!全長は67メートルとか。火の粉が飛び散るのが結構な迫力!そして煙がすごい!この煙が疫病に効いたと言い伝えられているそうです。

Tシャツの色には何か決まりがあるのでしょうか?

Tシャツの色には何か決まりがあるのでしょうか?

おそろいのTシャツを着て担いでいる人は若い人が多いですが、中には長老と思われる方も。

こんな狭い道も通ります

こんな狭い道も通ります

この地区で代々引き継いできたんだろうなあと、日本のお神輿も連想させる、そんなお祭りです。

紙吹雪と煙で沿道から歓声が

紙吹雪と煙で沿道から歓声が

香港の無形文化遺産に登録されているそうです。

ひと夏の終わりという感じでしょうか

ひと夏の終わりという感じでしょうか

時間は20時過ぎから22時30分前後まで。期間中は至近の銅鑼湾(コーズウェイベイ)のビクトリアパークでもショーが行われます。この中秋節の時期はビクトリアパークでランタン・フェスティバルも行わています。ぜひセットで楽しみましょう!

投稿者:zirosou

香港在住のカメラマン、Sohjiroh YAMAGATAです。

Instagram: https://www.instagram.com/zirosou/


●開催データ
国名 香港
都市名(地域名) 大坑(Tai Hang)
イベント名(日本語) ファイヤー・ドラゴン・ダンス
イベント名(現地語) 舞火龍(Fire Dragon Dance)
開催時期(前回開催) (2017/10/03 – 06・2018/09/23 – 25)
初回開催年 1880年
来場者人数(規模感) 約1万人
アクセス 香港島の中心セントラルからMTRでTin Haug駅まで
主催団体(名称) Tai Hang Residents’ Welfare Association
公式ホームページ http://www.taihangfiredragon.hk/home.html
料金 無料
予約 不要
知名度 ★★★☆☆
おもしろ度 ★★★☆☆
開催場所(主な会場) 浣紗街(Wun Sha Street)
開催場所(住所) Wun Sha Street, Tai Hang, Hong Kong