アデレード(オーストラリア)
ツアーダウンアンダーは名前の通り、南半球の最大級の自転車プロレースのイベントです。北半球からは遠くはるばる多くの選手たちが来るために一目見ようと多くの人が駆けつけます。
本場ヨーロッパでは選手はやはり雲の上のような存在ですが、ここで開催されるレースでは選手がとても身近に感じることができます。それにはいくつかの理由があります。
1)シーズンオンすぐのレースのために一年のレースの練習のような感覚で選手たちが望むためにとてもリラックスをした表情である
2)北半球から来る多くの選手は真冬、こちらの夏がとても気持ちよく感じること
3)レース開催地がいずれも市内から近いために選手、スタッフを始め観戦者にとっても移動の負担が少ないこと
4)ヨーロッパからの移民の多いこのアデレードでは、本場ヨーロッパの料理を食べることができるために、選手たちは自国の食生活をすることができること(アジア料理のレストランも多く色々な国の味を堪能することができます)
5)オーストラリアの国民性が明るいこと
これらの理由は選手にとっても海外から来る旅行者にとっても楽しくレースに参加できる理由になるでしょう。
レース開催では、まずパレードでスタート、カンガルーの人形や自転車を上に載せた自転車が街のメインストリートを走り普段は静かな街が華やかに彩られます。原住民アボリジニのダンスやまた人気歌手のミニコンサートなどでツアーがスタート。2016年はジェシカ・マウディが自国オーストラリアを代表し歌を披露しました。
オーストラリアでも特に美味しいワインで有名な南オーストラリア州は、この開催に合わせて多くの場所でワインを楽しむことができます。レースがスタート・ゴール地点となる街では、自転車関連のディスプレイが綺麗に時に面白くディスプレイ。ヨーロッパのプロレースに比べても選手がとても身近に感じられ、またレースが開催されるヒルズやビーチが市内から近いために気軽にレース観戦が楽しめます。
このレースは見るだけにはとどまりません、数年前から新たなイベント”レディース・デー・オン・ツアー”は女性だけのスペシャル観戦シートが設けられるようになりました。これはドレスアップをしてレース開催前に一般客では入ることのできないメディアだけの場所で選手に会えるスペシャルパス、そしてスタート後は、バスでゴール地点まで移動し美味しい食事とワインを楽しむというものです。
レジェンドナイトと呼ばれたイベントではトップサイクリストと共に過ごすディナータイムもあります。自転車好きには各所で行われるライドイベントがお勧め。選手が走るコースをレース前に一般サイクリストが走るイベントも同時開催されます。もちろん家族や子供のイベントも多く世代を超えて楽しめるオーストラリアの夏のお祭りです。
投稿者:さくら麻美 豪州で英語学校終了後、フォトグラフを学び、現在は日本のメディアや地元でのスポーツイベントでフォトグラファーとして活動中。その傍ら、日本からの研修学生のサポートや、更には人材育成を学び、コンサルタントとしての活動をスタート。また旅行ブログでオーストラリア事情を発信中 Facebook:https://www.facebook.com/ChieryCerry Instagram:https://www.instagram.com/sakura_photomuseum/
●開催データ | |
国名 | オーストラリア |
都市名(地域名) | 南オーストラリア州・州都 アデレード |
イベント名(日本語) | ツァーダウンアンダー |
イベント名(現地語) | Tour Down Under |
開催時期(前回開催) | 前回 1/19–24, 2016 次回 1/14-22,2017 |
初回開催年 | 1999年(プロレースとしての参加は2008年から) |
来場者人数(規模感) | 約795,000名来場者(うち約35,000名は観光者)2016年実績 |
アクセス | シドニーからアデレードまで飛行機で約2時間(日本からの直行便はなくシドニーなどの経由便)。アデレード空港から市街中心部まで車で約15分。 |
主催団体(名称) | サントス |
公式ホームページ | http://tourdownunder.com.au/en |
料金 | イベントを見学するのは無料 |
予約 | 予約は不要、ただし開催期間中は宿泊施設の混むことが予想される |
知名度 | ☆ |
おもしろ度 | ☆☆☆☆ |
開催場所(主な会場) | ビクトリア・スクエア(アボリジニのダンスやミニコンサートや選手村などメインステージ) |
開催場所(住所) | Victoria Square Arcade, Adelaide SA |