ラテンアメリカ最大！グルメの祭典「ミストゥーラ」

リマ（ペルー）

（更新：2018.09.06）
2018年の「ミストゥーラ」は、残念ながら開催時期直前になって中止との発表がありました。ペルー国内でも突然すぎると物議をかもしたほどなのです。以下、過去年開催の様子です。

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毎年リマで開催される、ラテンアメリカ最大の食のイベント「Mistura（ミストゥーラ）」。10日間（2017年は11日間開催）の会期中におよそ40万人が来場する一大フード・フェスティバルです。ペルー人のみならず、来場者の中には外国人観光客の姿も（約3万人/2014年）。このミストゥーラを旅行日程に加えたグルメツアーが開催されるほど人気なんですよ。

巨大な黄色いフォークが目印のミストゥーラ

会場の様子

2016年は「シーフード」や「アンティクーチョ（牛ハツの串焼き）」、「田舎風料理」や「郷土料理」など、16カテゴリーに180店を越すレストランが参加しました。エントリーはこれまでペルー国内のレストランのみでしたが、2016年は初めてメキシコとインド、ドミニカ共和国、韓国のシェフが招待され、各国の伝統料理が振舞われました。

人気レストランのブースには長蛇の列ができています

鮮魚のレモンマリネ「セビーチェ」と、魚介の旨味たっぷりの「アロス・コン・マリスコス」

クスコ名物、クイ（テンジクネズミ）の丸焼き！

ミストゥーラは料理を味わうだけのイベントではありません。グラン・メルカド（巨大市場）と呼ばれる大テントでは、ペルー各地から集められた珍味や地方の味、調理関連グッズなどが販売されます。アンデスで採れた珍しいジャガイモやトウモロコシ、キヌア、キウィチャといった伝統食材を始め、チーズやハム、ジャムなどの加工品、オーガニックコーヒーやチョコレート、スイーツなどその種類はさまざま。また大ホールでは有名シェフによる講演会や調理の実演、若手シェフによる一品や炊き出し料理のコンクールなども行われます。ミストゥーラのコンクールで表彰されることは、ペルー人シェフたちにとって最大級の名誉。ここから未来のマエストロ（巨匠）が生まれるかもしれません。

大人気のクラフトビール・コーナー

アンデス産の色鮮やかなトウモロコシやジャガイモたち

ミストゥーラを上手に楽しむコツは、最初に会場全体を回ってどんな料理があるか把握すること。事前に公表される出店リストをチェックするのもひとつの手ですね。一皿S/14（約480円）前後と決して安くはないので、手あたり次第に選んでいるとあっという間に財布が空になってしまいます。昼すぎから混み始めるので午前中に出かけるのがベストですが、開園時間ぴったりに行くとまだのんびり準備中の店がちらほらなんてこともあります。そのあたりは時間に大らかなラテンらしさだと思い、笑ってあきらめてくださいね。

会場のあちこちで行われるパフォーマンスが、来場者を盛り上げます

アマゾン産のオーガニックコーヒーや蜂蜜を売るお兄さん

投稿者：原田慶子
ペルー・リマ在住フリーランスライター。ペルーの観光情報を中心に文化や歴史、グルメ、エコ、ペルーの習慣や日常などを様々な視点から紹介。『地球の歩き方』『今こんな旅がしてみたい』『トリコガイド』『世界のじゃがいも料理』などペルー編の取材協力多数。「Keikoharada.com」にてペルー情報発信中。
HP：http://www.keikoharada.com/